北極星

世界でも愛されるオムライスを生み出した北極星。
100年前に、石川県宝達志水町出身の創業者・北橋茂男がお客様へのちょっとした気遣いから誕生しました。



北橋茂男は1900年7月23日、宝達志水町（旧羽咋郡柏崎村）に生まれました。
3歳で母を亡くし、父に育てられたが、食事にも苦労するほど貧しく、小学校卒業後は大阪の酒屋に丁稚奉公に出されました。
しかし、肋膜炎を患っていったん帰郷。
それで食の大切さを痛感し、上京しフランス料理のシェフのもとで修行を積みました。
20歳で大阪のパン屋（神戸屋の前身の神崎屋）に料理長として迎えられ、大正11年に独立し、その際、チャンスをくれた恩を忘れまいと店名を「パン屋の食堂」とし、スタートさせました。



店が軌道に乗ってきた3年後。
常連客の一人に、胃が悪いためいつもオムレツと白ご飯をオーダーする小高さんという男性客がいました、「気の毒だなぁ。何か違ったものを出せないだろうか」と作ったのが、ケチャップライスを薄焼き卵で包んだ料理。
その美味しさに驚いた小高さんに「これは何や？」と尋ねられ、とっさに「オムレツとライスをくっつけたのでオムライスでんな」と答えました。
それがオムライスの誕生となったのです。



レストランを引き継いだ息子・北橋茂登志は、時代が移りゆく中、お客様の支持を受けるにはどうすればいいか、と常に考え続けながら、父親の作ったオムライスで、一本勝負。
「イセエビを使った高価なものからプレーンのものまで、多彩に選べる専門店にしよう」と決心。
それが全国的にオムライス専門店の先駆けとなった、オムライスの「北極星」。
そして、遠方のお客様へ北極星の味をお届けしたいと研究を重ねて加熱しても卵が硬くなりにくい手作りの冷凍のオムライス。
北極星は時代共に挑戦し続けています。